2021年3月21日早朝。ふとアドセンスの画面を確認すると、今まで見たこともない通知を発見。

表示できる広告の数が制限されています。詳しくは、ポリシー センターをご確認ください。
『表示できる広告の数が制限されています。』と書かれていたので、「あぁ、何かがちょっと減ったんだな」くらいの感覚で軽く見ていたのですが、甘かった。
表示されているのと同じ文言で検索をかけてみると重大なポリシー違反による制裁だということが発覚。ブログ上のアドセンス広告もすべてはがされた状態であることを確認できました。
今回はこのサイト「稼ぐのは、僕じゃない。(https://digigaze.com/)」ではなく(おそらく)別のサイトでの違反発覚だったのですが、僕が所有しているすべてのサイトを同じGoogleアカウントでの管理していたため、すべてのサイトでGoogle Adsencse(グーグルアドセンス)の広告が停止ししていました。
同じ境遇にあった方々のために、できるだけ調べたことをまとめ、解決策の提示や対策をお伝えできればと思います。
広告停止までの経緯を時系列順にまとめてみる
まずは、広告停止状態の発見から時系列で現在までをまとめます。
2021年3月21日(日)AM5時30分ごろ→アドセンス管理画面での通知を発見。
金曜・土曜・日曜はアクセスが多く、アドセンスの伸びが良いため、ここ1ヶ月くらいはこまめにみるようになっていました。前日の夜には全く問題のなかったアドセンス管理画面にて通知を発見。
ここまではアドセンス管理画面の「ページビュー数」や「クリック数」、「推定推定」は普段通りに伸びていました。
通知のメッセージが表示されたとたんに「表示回数」や「PV数」が止まってしまったことから通知が出た瞬間から広告がストップすることがわかりました。
2021年3月21日(日)AM5時45分ごろ→ポリシーセンターを確認できない。(入れない)
ポリシーセンターを確認しようとしたところ、アドセンス管理画面から開くことができませんでした。

『ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。現在、お客様からのリクエストを処理することができません。Google のエンジニアが問題解決に取り組んでおりますので、しばらくお待ちください。』
普段利用しているページはchromeなので、普段通りに使用しましたが、ポリシーセンターだけに入ることができません。(ほかのページは問題なく見ることができます。)
なんどやってもうまく入れないので、ブラウザを変更しEdgeを使用しアドセンスにログイン。
すると、何の問題もなくポリシーセンターに入ることができました。これらのエラーですが、今回の広告停止と関係があるのかは不明です。
追記:原因は広告を完全に排除するChromeの拡張機能「ADblock」が原因でした。「ADblock」有効状態ではAdsenseダッシュボード内のポリシーセンターのみ開くことができません。
2021年3月21日(日)AM6時45分ごろ→ポリシーセンターを確認
無事、Edgeからポリシーセンターを確認することができました。

ポリシー違反の内容ですが、『無効なトラフィックの問題』と書かれており、その無効なトラフィックを確認できた日にちが『3月20日(広告配信停止の前日)』であることがわかりました。
即座に停止となるわけではなく、今回はポリシー違反確認の翌日から停止となりました。
2021年3月21日(日)AM9時30分ごろ→GoogleAdsenseからGmail宛てにメールが届く
広告の停止となるとどうなるのか、停止期間や今後の対応を調べていたところ、メールが届きました。

『お客様の AdSense アカウントでの広告配信を制限しました』というタイトルのメールでした。アドセンス管理画面の通知発見から約4時間後となります。
メールの内容はこんな感じ
- 不正に広告収益をあげる目的と思われる無効なトラフィックが検出されました。
- 今後、改善されなければ、さらなる強制措置が取られるか、
アカウントが永久的に無効となることがあります。 - 現在のところ、お客様のアカウントへのアクセスは制限されておりません。
- 通常、この広告配信の制限がお客様に影響を与える期間は 30 日未満ですが、それ以上となる場合もあります。
『無効なトラフィック』ってなに
GoogleAdsenseの解説や対策ページを読むと、たびたび出てくるワードなのですがAdsense停止措置には「無効なトラフィック」というものが大きくかかわっているようです。
こちらのページで詳しく解説されているのですが、簡単にかみ砕くと偶然、または不正な方法や自身の手によってトラフィック(≒アクセス数や広告クリック数)を増やしている状態のことを言うようです。
無効なトラフィックからアドセンス広告が停止した原因を考える
何はともあれ、原因を確認しないことには話が進みません。
Adsenseヘルプページから確認できる無効なトラフィックの定義を自身のサイトに当てはめて問題が発生しているのかを確認します。
- サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
- 1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
- サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
- 自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
1つずつ確認します。
1.サイト運営者様が、ご自身のライブ広告をクリックしてクリック数やインプレッション数を増やすこと
自身での広告クリックはブログを本格的に初めてから、初期に1回だけクリックしてしまったことがありました。それが今になって問題となるとは考えにくい。
また、その時からChromeの拡張機能「Adblock」を導入しているため、クリックはおろかインプレッション(見るだけ)すら行えない状態で自身のブログを確認しています。
2.1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
広告を連続でクリックし、サイト所有者のAdsenseの停止を狙った攻撃。いわゆる「アドセンス狩り」と呼ばれる行為はWordPressプラグイン「AdSense Invalid Click Protector」にて対策済み。

上記の設定では、1時間以内に5回以上クリックした端末には3日間にわたって広告を表示しない設定になっています。
個人的にはクリック数5回ではなく、3回程度のほうがより確実ではないかと思いました。
ないとは思いますが、複数のユーザーが5回ずつクリックした場合、ほぼ確実に不正なトラフィックにカウントされてしまうだろうから…

3.サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること
アフィリエイト広告に関しては全く問題ありませんが、Adsenseから生成される自動広告に「詳しくはコチラをクリック!」などの誘導を図ること。もしくは、意図せずにクリックしてしまう配置に広告を並べることが該当するようです。
全く行っていません。
これに関しては身に覚えのない方は大体セーフなのではないかと思います。
アドセンスの自動広告が意図せずにクリックしてしまう場所に配置されている可能性もないわけではありませんが、それはもうGoogleの自動広告の設置場所を決定するアルゴに問題があり、サイト運営者のせいではないです。国産WordPressテーマを使用している方であればそんなテーマは少ないので心配はありません。
4.自動クリックツールやトラフィックソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
大半の方は調べるまでもありません。僕自身も不正なソフトウェアやロボットをは使用していません。
ただ、トラフィックソース(読者がどこから飛んできたか?)が問題の場合、スパムサイトからの被リンクによって所有サイトがダメージを受けたことになります。海外のスパムサイトからの被リンクが原因の場合、お問い合わせ方法がない場合が多く、リンクの削除依頼が実質不可能かもしれません。
あくまで僕の知識の範囲内のお話となってしまいますが、こればっかりは泣き寝入りとなってしまうのでしょうか。
改めて無効なトラフィックが「どれ」に該当するのかを確認
GoogleアナリティクスにてトラフィックやAdsense表示回数、クリック数を確認しましたが、特に大きな問題は見られませんでした。確認できた小さな問題?かもしれませんが、海外からのアクセスで広告表示回数3回に対してクリック数6という異常値を発見。クリック率は驚異の200%です。
Adsenseヘルプページの無効なトラフィックの定義から確認できた4つの違反項目ですが、可能性があるとすればやっぱり2番の「アドセンス狩り」ではないでしょうか。
対策していたとはいえ1端末から5回までクリックを許可していたとなると、2,3人からの攻撃で(断定はできませんが)狩られる可能性があると判断しました。
プラグインの設定をもう少し厳しめに設定
先ほど少し出てきましたが、WordPressプラグイン「AdSense Invalid Click Protector」にてアドセンス狩り対策を行っていましたが、設定を変更しました。

(旧)1時間以内に5回以上クリックした端末には3日間にわたって広告を表示しない設定
↓↓↓
(新)1時間以内に3回以上クリックした端末には7日間にわたって広告を表示しない設定


万全な設定かどうかは不明ですが、少し絞りました。設定の意図を解説です。
Set the Ad Click Limit
(広告クリック制限を設定する)
→広告クリックは誤クリックまで考慮すると2回までは許容すべきではないかと考え、3回でアウトな設定に。
Click Counter Cooke Expiration Time (default: 3 hours)
([カウンタークックの有効期限]をクリックします(デフォルト:3時間))
→カウンターの有効期限は最小値の1時間。おそらくこれは1時間がちょうどよく、4時間以上でに設定すると再訪問時にも同一IPの端末には制限がかかってしまう恐れあり。
Set the Visitor Ban Duration (default: 7 days)
(訪問者の禁止期間を設定します(デフォルト:7日))
→これはデフォルト値の7日間に設定しなおしましたが、ぶっちゃけ30日間や永久BANでもいいかもしれません。また問題があれば、どんどん期間を延ばしていくことを検討しています。
とりあえずプラグインのほうはこのように設定しなおすことにしました。
サーバー内設定も見直すことに
今回のAdsense不正なトラフィック問題を調べるうちに海外のコメントや不正アクセスなどが影響しているかもしれないという情報があったので、サーバー内の設定も見直してみました。
僕は今のところはてXSERVER(エックスサーバー)を使用しており、海外からのコメントをサーバーの段階でブロックできるようです。

エックスサーバー内の「WordPressセキュリティ設定」より「大量のコメント・トラックバック制限」と「国外IPからのコメント・トラックバック制限」をONにしました。
特定のIPアドレスをブロックする設定もあるらしいが…?
今回は行っていませんが、特定のIPアドレスをブロックする設定もできるようです。
IPアドレスはパソコンやスマートフォンの端末1台単位で決まっているので、不正を起こした端末のみをブロックするという方法です。
しかし、サイトに攻撃を仕掛ける悪人が端末を変更しただけで突破されてしまうことと、1台単位でブロックしてもきりがないということで今回は全く設定しませんでした。
特定の個人や端末というよりは、「国外からのコメント」や「1時間以内で3回以上のクリック」などの範囲と行動で完全にブロックする方向でセキュリティを固めていこうかと思います。
以上、Adsenseの一時的な停止による現状と対策でした
まさか何も悪いことをしていない自分のサイトのAdsenseは停止してしまうとは思ってもいませんでしたが、本当に停止してしまいました。
今まで周りのブロガーがAdsense停止になったお話や記事を拝見したことはありましたが「実は裏で何かやってるんじゃないの?」とか思っていたのですが、本当に何もしなくても期間BANされてしまうんですね…
こんなに簡単に停止してしまうものであれば、収益や収入の柱として過信するのは危険ではないか?と感じました。
同じ境遇となってしまった方の参考になればと思い、走り書きになってしまいましたが記事として残しておきます。
また、Adsenseが再開したり、永久BANになってしまったときには追記でご報告させていただきます。